個人向けカーリース

「新車が月々１万円」は5年～11年契約のカーリース

「1か月1万円で７年間ということは、1万円を84回で合計84万円。今では軽自動車も200万円の時代に84万円で新車に乗れる、しかも税金や車検代も含まれているので絶対お得です。」このような宣伝文句で多くの方が１万円リースを契約したようです。当初は、広告の表示にルールが無かったのでトラブルが多発しましたが、現在は広告に表示義務が設けられて、必要な項目は記載されました。

短期の契約は残価設定型リース

カーリースの月額利用料は、契約満了時の残価（下取り価格）を車両価格から差し引いて、諸費用を足した額を契約月数で割ることによって決められます。最初に下取り価格が差し引かれるので、その分カーリースの車両本体価格も下がります。確かに月々1万円で新車に乗れるように感じますが、注意点が多いです。

• 注1　表示の月額費用で乗れないかも
  月額利用料は車両本体価格のみで計算されていることが多いです。ナビやETCなどアクセサリーを装着すると当然月額利用料は上がります。
• 注2　ボーナス払い
  ボーナス払い併用になっていることがあります。
• 注3　新車値引き
  新車を購入するときは、値引きをしてもらうことが多いのですが、リースは定価で計算されていることが多いです。
• 注4　車両は貸借です
  基本的に契約期間満了まで乗り換えはできません。借り物なのでカスタマイズはできません。契約の走行距離を超えたり損傷があると返却の際に追加の支払いが発生します。事故等でリース契約を中断する場合は、違約金が発生します。
• 注5　設定した残価は買取保障金額ではありません
  カーリースの残価設定はオープンエンド方式が主流です。オープンエンド方式とは、契約満了時に設定残価と実際の残価（査定額）との差額精算を行います、実際の残価が設定残価を下回っていた場合は差額の支払いが生じます。残価設定を必要以上に高くして月々のリース料を抑えている場合があるので注意が必要です。
• 注6　費用の全てが含まれている訳ではありません
  「カーリースは車検代やメンテナンス代も全部コミコミで安心」がうたい文句ですが、消耗品や故障対応などはオプションになっている場合があるので契約内容をよく確認する必要があります。当然ですが、ガソリン代、駐車場代などは含まれていません。

長期の契約はクローズエンド方式リース

残価設定がないカーリースは、車両価格＋税金+自賠責保険+車検の総額を分割払いで支払っているイメージです。例えば11年リースの場合は、１万円×12ヶ月×11年で総額132万円のリース契約です。長期リースの場合は、契約終了後に車両がもらえる契約もあります。

• 注1　表示の月額費用で乗れないかも
  月額利用料は車両本体価格のみで計算されていることが多いです。ナビやETCなどアクセサリーを装着すると当然月額利用料は上がります。
• 注2　ボーナス払い
  ボーナス払い併用になっていることがあります。
• 注3　新車値引き
  新車を購入するときは、値引きをしてもらうことが多いのですが、リースは定価で計算されていることが多いです。
• 注4　車両は貸借です
  基本的に契約期間満了まで乗り換えはできません。事故等でリース契約を中断する場合は、違約金が発生します。新車の月々1万円は安く感じますが、10年落ちの月々1万円は・・・。
• 注6　費用の全てが含まれている訳ではありません
  「カーリースは車検代やメンテナンス代も全部コミコミで安心」がうたい文句ですが、消耗品や故障対応などはオプションになっている場合があるので契約内容をよく確認する必要があります。当然ですが、ガソリン代、駐車場代などは含まれていません。

金額比較（ミライース　2WD 5ドア　DCVT）

	リース （11年月々12210円）	現金購入
車両	1,611,720円	893,200円（さらに値引きあるかも）
新車登録費用	不要	およそ90,000円
軽自動車税×10回	不要	およそ108,000円
車検（重量税・自賠責含む）×4回	不要	およそ200,000円
総額	1,611,720円	およそ1,291,200円

リースの1,611,720円は契約の時点で確定です。現金購入の1,291,200円は新車値引き・税額の変更・車検費用の相場等で増減します。