統計で見る京都府の自動車
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若者の自動車離れ、高齢者の事故など自動車に関係するニュースは多くありますが、データとして確認できるのか調べてみました。
京都府の自動車保有台数
京都府の自動車保有台数は、一般家庭で保有する自家用乗用普通車(通称3ナンバー車)・自家用乗用小型車(通称5ナンバー車)・軽四輪(通称軽自動車)に絞って調べると平成30年度をピークに減少しています。(平成30年から令和3年で6672台減少)
車種区分では平成25年から令和3年までに、自家用乗用普通車38,777台増加・自家用乗用小型車74,203台減少・軽四輪44,255台増加しています。
保有台数はこの数年で緩やかに減少していました。令和4年上半期は新車・中古車ともに販売台数が記録的に減少していますので、この傾向はさらに加速していくと思われます。
車種区分では、軽自動車は令和2年まで増加し続けていて小型車が大幅に減少しています。軽自動車の高品質化などでコンパクトカーのユーザーが軽自動車に移行しているのではないかと思われます。普通車も増加しているので乗用車全体が大型化しているのではないでしょうか。
※全国の自動車保有台数は、令和4年3月末日まで増加傾向が続いているようです。(「自動車保有台数の推移」一般財団法人 自動車検査登録情報協会)
京都府の自動車運転免許保有者数
京都府の自動車運転免許保有者数は、平成28年から令和2年の間で20,816人減少しています。
年齢別では、16~39歳で47,643人減少・40~59歳で17,372人増加・60歳以上で9,455人増加しています。
人口減少・少子高齢化の傾向が運転免許保有者数にも現れているようです、若年層の免許保有者数が大幅に減少しているので、今後は自動車保有台数にも影響すると思われます。
京都府の事故発生状況
京都府の事故発生数は、平成24年から令和3年の間で8,512件減少しています。死亡者数は55人減少、負傷者は10680人減少です。表にはありませんが、事故発生件数のピークは昭和44年の25,771件で約85%の減少になります。令和3年の自動車保有台数は約131万台(トラックなど含む)ですので自動車千台あたりの発生件数は2.9件になります。(昭和44年は保有台数約36万台で千台あたりの発生件数は71.4件)
令和3年京都府の交通事故死者数は51人でした。このうち高齢者(65歳以上)の死者数が23人(前年比±0人)で、全死者数の45.1%を占めています。また、若者(16~24歳)の死者は11人(前年比+7人)です。
参考資料
京都府統計なび・交通統計(京都府)
京都府警・統計資料(交通)(京都府警)
令和3年中の交通事故概況(PDF)(京都府警)
令和3年中交通事故発生状況(PDF)(京都府警)