冠水した車は、修理する?廃車する?(2021年9月17日)

冠水車
  • 台風の季節になりました、近年は台風の大型化などで水害が増加傾向にあります。ニュースでは冠水(水没)した自動車の映像が多く見られるようになりましたが、冠水した車はその後どうなるのでしょうか。

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自動車が耐えられる水深

冠水車

一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端、つまりクルマの床面が浸からない程度となります。一時的ならもう少し水深があっても走行できますが、車体が浮いて前後に動かなくなる、エンジンの吸気口から水を吸ってしまってエンジンが停止するなど、そのまま立ち往生してしまう危険性があります。
車内に浸水したり、水を吸ってエンジンが停止した場合は、再始動は不可能と考えましょう。

自動車が冠水してしまったら

電気自動車

水が引いたからといって、クルマに乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、絶対にやめてください。普通に走行できたとしても、浸水による電気系統のショートなどが原因で突然発火したり、ブレーキが効かなくなったりするという危険性もあります。なるべく早くJAFや自動車保険のロードサービス、自動車整備工場などに連絡してください。エンジン車は、バッテリーのマイナス側のターミナルを外し、外したターミナルがバッテリーと接触しないようにテープなどで覆うなどしてください。ハイブリッド車や電気自動車は高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触らないでください。

冠水車は修理可能?

水害

冠水で起こるトラブルは腐食(サビ)です。真水・海水・泥水などで腐食の進み具合は変わりますが、一度冠水すると必ず腐食が進みます。今は問題なくても時間が経ってからトラブルが起こるので、予防的なものを含めるとかなり多くの分解整備や部品交換が必要になります。かなり高額な費用が発生してしまいますが、それでも後々想定外のトラブルが発生する確率も高いです。また、シートやカーペットなどは乾かしてもカビや異臭が発生することが多いので健康を害したり、不快に感じることも考えられます。したがって高額な費用を払ってトラブルを心配しながら乗り続けるより売却してしまう方が現実的です。

売却の方法は?

車両保険に入っている場合は、保障が可能か保険会社に確認して下さい。冠水車でも高年式ならある程度の価値はありますので買取店などで査定してもらいましょう、ただし不動車になるのでレッカー費用などが必要になることがあるので注意してください。旭商会で廃車する場合は、通常価格での買取で、レッカー費用も不要です。いづれにしても、腐食が進むと撤去が困難になっていくのでなるべく早く処理することをおすすめします。

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