コロナ禍も落ち着き、ニュースでは「景気回復傾向」と言われていますが、弊社の廃車入庫台数は全く回復してこない状況です。そこで最近の自動車流通の状況はどうなっているのか調べてみました。(単純に、弊社の営業努力が足りないだけですけど・・・)
新車国内販売台数(登録車+軽自動車)
西暦 | 台数 |
2019 | 5,195,134 |
2020 | 4,598,527 |
2021 | 4,448,288 |
2022 | 4,201,262 |
2023 | 4,778,861 |
2019年(平成31年)以降、新車の販売台数は大幅な減少傾向です。新型コロナ流行による物流の混乱や、半導体不足による生産調整が主な原因と思われます。新車の販売が減少すると、下取り車が減少するので、市場で発生する中古車や廃車が減少します。
2022年9月以降は、全て前年同月の販売数を上回っているので、確実に回復傾向にあります。
中古車輸出台数
海外へ輸出される中古車が増えると、国内の中古車や廃車の台数が減少します。
そこで、中古車輸出の統計は・・・
西暦 | 台数 |
2019 | 1,295,885 |
2020 | 1,062,093 |
2021 | 1,224,954 |
2022 | 1,238,194 |
2023 | 1,543,364 |
2020年に減少していますが、翌年には回復しています。ただ、ほぼ横ばいで市場に影響がでるほどではないですが、2023年は大幅に増加しました。(ちなみに、2020年以降ロシアへの輸出が大幅に増えています。※弊社は、ロシアとの取引はありません。)
国内中古車販売台数
下取り車が減って、輸出が横ばいということは、国内の中古車・廃車は減っていると予測できますが、国内中古車の販売台数は・・・
西暦 | 台数 |
2019 | 3,841,688 |
2020 | 3,831,028 |
2021 | 3,728,751 |
2022 | 3,495,305 |
2023 | 3,562,068 |
徐々にですが、減少しています。中古車販売の減少も廃車の発生に影響します。
2023年4月以降は、前年同月比で100%を若干超えてきました。増加とは言えない程度ですが、底を過ぎたように思われます。
使用済自動車引取台数
使用済自動車引取台数とは、国内で解体することが決定した車の台数です。統計を見なくても減少しているのは間違いなさそうですが・・・
西暦 (年度) | 台数 |
2019 | 3,386,498 |
2020 | 3,140,462 |
2021 | 3,165,022 |
2022 | 2,769,122 |
2023 | 2,726,066 |
2021年に若干持ち直しましたが、2022年は減少しました。2023年4月までの統計では、全ての月で前年同月より減少しており、回復の兆しは見れません。新車の回復から中古車の底打ち?までもかなりの時間差があるので、廃車の回復はまだまだ先になるのかもしれないです。(2023年度統計はまだ出ていませんが、2024年1月に前年同月比100%まで回復したので底打ちしたのではないかと予想されます。)
※2023年度の台数を追加しました(2024/06/16更新)
まとめ
残念ながら、統計でも廃車の減少は確認できました。日本の経済を支える自動車産業が、少しでも早く回復することを願うとともに、廃車買取専門店(株)旭商会では、買取価格もサービスも全力で取り組んで参りますので、是非とも、廃車のご依頼を旭商会までお願い致します。
(2023年7月29日公開、2024年6月16日更新 作成:三浦敏和)
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