高速道路や交差点の事故などは、ニュースなどでもよく流れているので危険という認識はあると思いますが、意外と見落とされているものに「駐車場内での事故」があります。
この記事では、「駐車場内での事故」の実態と注意点をお伝えします。
約3分の1の事故は駐車場で発生しています。
日本損害保険協会の東北支部の調査によると駐車場での事故比率は27.6%という報告があります。(駐車場での事故防止を東北6県で注意喚起)
うち訳は、一番多いのが「自動車同士の接触・衝突(59.4%)」、その次が「施設物との接触(29.6%)」になり、この2つで全体の約9割という結果になりました。
駐車場での事故が多い理由
道路より低速で走行しているのに事故が起こるのはなぜでしょうか?
- 障害物が多い
駐車場内は形状が複雑であったり、建物や駐車車両に視界が遮られて見通しが悪いため、相手の自動車や障害物を発見するのが遅れてしまう。 - 流れが複雑
道路では進行方向がある程度予測できるのですが、駐車場内は対向・停止・右折・左折・後退など全ての動作が不規則に行われ、さらに歩行者も通るので予測が難しい。 - 早く止めたいという心理
混雑している駐車場や施設の出入口付近のスペースでは、「他者より早く止めたい」という心理が働くために、注意がそちらに集中してしまい危険予測がおろそかになってしまう。 - バックするときの死角
停止してから後退を始めたときにミラーには映っていない場所にポールなどの障害物があったり、時間の経過とともに付近の自動車や歩行者が動いていることに気付かないことがある。
駐車場での事故を防ぐには
駐車場での事故を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
- 駐車場内は徐行厳守
駐車場内は正面の見通しが良い状態でも、周りの車や歩行者が動いたらすぐに停まれる速度で走行しましょう。前に車がいるときは、視界の確保と、いつバックしても大丈夫なように車間距離を取りましょう。 - あせりは禁物
通常以上に注意力が必要な駐車場内では、「他の人より早く止めたい」「後ろの車が待っているので急いで駐車しないと」などのあせりが事故につながります、どのような状況でも安全第一を忘れずに。 - ハザードは必須です
駐車スペースを見つけたら素早くハザードを点灯させましょう。周囲の人に今から駐車することを知らせることで危険予測してもらうことができます。 - ミラーと目視を併用します
ミラーだけで後方を確認するのは危険です。ミラーは死角が多いので必ず目視と併用します。駐車するときは、車のフロント部分が左右に大きく動くので後方だけでなく前方にも注意を忘れないようにしましょう。バックカメラなども上手に活用できればより安全です。
最後に
余談ですが、廃車買取専門店(株)旭商会では自動車中古部品を販売しています。ドアも主力商品の一つですが、その中で一番需要が多いのが左の後ろドアです(その次が右前です)。左後ろは、運転席から一番遠く、ミラーでも小さく映るだけなので注意が行き届かない場所になると思われます。やはり、目視確認しながら落ち着いて駐車することが重要になると思います。
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(2023年11月27日公開、作成:三浦敏和)
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