2019年(令和元年)に発生した「東池袋自動車暴走死傷事故」を覚えていますか?この事故をきっかけに、自動車運転免許の返納者数は増加して60万1022人と過去最多を記録しました。しかしその後は減少しています。
自動車運転免許の返納者数の推移
運転免許の自主返納者数は、令和元年が601,022人でしたが、年々減少して令和4年には448,476人になりました。
75歳以上の返納者数は、令和元年が350,428人でしたが、こちらも年々減少して令和4年には273,206人になりました。
高齢者の免許保有者が減ってしまったのか?
免許を保有している高齢者が減っていることも考えられるので、75歳以上の免許保有者数を調べました。
保有者数 | 全保有者対比 | |
令和元年 | 5,826,673 | 7.1% |
令和2年 | 5,904,686 | 7.2% |
令和3年 | 6,098,474 | 7.4% |
令和4年 | 6,665,052 | 8.1% |
75歳以上の免許保有者は、年々増加していました。
高齢者の交通事故
高齢者の交通事故死者数は年々減少しています。
死者数は減少していますが、高齢者(65歳以上)の事故発生件数は令和2年に過去最低になってから少し増加傾向にあります。また、高齢者運転者の事故の割合15.2%で、他の年齢の2倍程度発生しています。
高齢運転者の事故の要因は、高齢者の交通事故のうち高齢運転者(第1当事者)の人的要因をみると、脇見や考え事をしていたことなどによる、発見の遅れ(約80.6パーセント) が最も多くなっています。
高齢運転者は、自分で安全運転を心掛けているつもりでも、他人が客観的にみると安全運転とは言えないところがあると言われています。その理由として、個人差はありますが、
- 注意力や集中力が低下していること
- 瞬間的な判断力が低下していること
- 過去の経験にとらわれる傾向にあること
等が考えられます。
また、一般的には加齢に伴う動体視力の衰えや反応時間の遅れなど身体機能の変化により、危険の発見が遅れがちになることがあります。
走り慣れた道路でも、基本に立ち返り、正しいルールと技能を再確認し、適度な緊張感を持って運転することが大切です。
警視庁「防ごう!高齢者の交通事故!」より抜粋
後悔する前に、運転免許の自主返納を検討しませんか?
弊社へ廃車を依頼される高齢者の方も多く、「免許を自主返納した」「事故を起こして運転するのをやめた」どちらのパターンにも遭遇しています。
だから高齢者の方へ提案します、「後悔する前に、運転免許の自主返納を検討しませんか?」
自主返納の方法など別のページで詳しく解説しています。
運転免許証自主返納について・廃車買取専門店(株)旭商会 (asahi-online.net)
(2024年3月5日公開、作成:三浦敏和)
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